決め手は“東北愛” 楽天・田中将大「震災から10年、という数字に意味がある」

2021年1月31日 06時00分

楽天に復帰し、入団会見で背番18のユニホームを披露する田中将大=東京都内で

 プロ野球人生の原点である東北への愛が、最大の決め手になった。8年ぶりに古巣へ復帰した田中将は「どういう環境で野球がしたいか、悩み抜いた。また楽天でプレーして、日本の方々の前で投げることを上回るものは最後までなかった」。引き締まった表情で、移籍の経緯を語った。
 米球界に未練がなかったわけではない。ワールドシリーズ制覇はおろか、出場すら果たせておらず「やり残したことがある」と7年間在籍したヤンキースとの再契約をまずは望んだ。だが可能性が低いと分かると、大リーグの他球団から大型オファーも舞い込んだが、高く評価してくれた楽天に選択肢を絞った。
 今年は東日本大震災から10年という節目。「震災から10年という年で、自分が初めてFAになってチームを選べる立場にあった。この10年という数字は、やはり意味のあるタイミングだと思った」と決断の理由の一つに挙げた。

◆再び東北を熱狂させる

 ただ、「キャリア晩年ではなく、いい時期に日本でばりばり投げたい思いは初めからあった」。自らが納得のいく投球で勝負できるうちに、日本球界に戻る青写真を描いていたことも明かした。
 ヤンキース時代の登板前に士気を高めるために見る映像には、2013年の日本一に輝いた瞬間のシーンを必ず入れていた。本拠地の仙台で味わった最高の歓喜を原動力にしてきたからこそ、懸ける思いは並々ならない。「腰掛けではなく、本気で日本一を取りたい」。再び東北を熱狂させる決意と覚悟を示した。(対比地貴浩)

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