<新型コロナ>3つの変異ウイルス、世界77カ国で広がる 英国型は1.7倍の感染力
2021年1月31日 18時05分
英国、南アフリカ、ブラジルでそれぞれ拡大し、強い感染力が指摘される新型コロナウイルスの3つの変異型が少なくとも世界77カ国・地域に広がったことが英大学などの調査で分かった。いずれも日本でも確認され、市中感染の懸念が強まっている。現行ワクチンの効果には不明な部分もあり、接種が進んでも死者や重症者の増加を防げない恐れが残る。
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死亡率が従来より高いとの見方がある英国型は約70カ国・地域に広がり、ワクチンが効きにくいともされる南ア型は約30カ国・地域、再感染の恐れが強いとされるブラジル型は9カ国・地域で確認された。
いずれも、ウイルスが人間に感染する際に重要な働きをする「スパイクタンパク質」が変異して感染力が上がったとみられ、南ア型の感染力は従来型の1・5倍、英国型は最大1・7倍と言われる。
日本の国立感染症研究所などによると、現行のワクチンは英国型には有効とされるが、南アやブラジル型への効果は確認されていない。(共同)
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