新型コロナと花粉症は似た症状…見極めるには 発熱、しづらいくしゃみ 

2021年1月31日 19時31分

花粉症バッジ=エピリリ提供

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、今年も花粉症の季節を迎える。花粉症と新型コロナウイルス感染症の症状は似ており、花粉症と思い込み、コロナ感染に気付かない場合、重症化や感染拡大のリスクがある。注意点を、花粉症外来のある信愛クリニック(神奈川県鎌倉市)の井出広幸院長(55)に聞いた。(土屋晴康)

◆例年と異なる発熱や息苦しさは注意

 コロナに感染すると、嗅覚障害が出るケースがあり、その症状は花粉症にもある。倦怠けんたい感など、似た症状が出ることが多い。「症状だけでコロナと花粉症を見分けることは難しい」と井出院長は説明する。
 違いを見分ける一つのポイントが「発熱」だ。花粉症では発熱が続くことはまれ。熱が下がらないようなら、コロナ感染を疑ってほしいという。

新型コロナウイルス=NIAID提供

 「毎年、花粉症になり、例年と同じ程度の症状なら、それほど心配する必要はない」が、高齢者や糖尿病などの持病がある人は要注意。「例年と異なり、発熱や息苦しさなどの症状が出たら、ただちに医療機関に相談してほしい」と呼び掛ける。
 花粉症になると、かゆみを感じて目や鼻を触りがち。今は指にコロナウイルスが付着している可能性があるため、例年以上に、目などを触ることを我慢してほしいという。

◆かわいいイラストの花粉症バッジ

 コロナ禍で、気になるのが周囲の目。現在、電車内など人前でくしゃみをしづらい。そこで、需要が高まっているのが「花粉症バッジ」だ。川崎市の雑貨店「エピリリ」では、ウサギや女の子などのイラストと共に「花粉症です」などと書かれたバッジを昨年2月から約1年間で、約2万個を販売した。最近は、多い日で200件の注文がある。
 店代表の牧野美和さんはもともと「ぜんそくバッジ」を作っていたが、昨春からは花粉症バッジも販売する。「私もぜんそく持ちで、人混みでせき込むと心苦しい。肩身の狭い思いをせずに過ごせる手助けになれば」と話す。バッジのネット通販もしている。

◆関東では2月上旬から飛散も

 日本気象協会の予測では、関東地方では早ければ2月上旬から花粉の飛散が始まる。関東甲信地方の飛散量は昨シーズンの1・8倍という。東京都の予測では、都内での花粉飛散開始は2月12~16日ごろ。

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