「街の隙間」駐輪場に 江東区、工事費の一部を1台分から補助

2021年2月6日 07時24分

狭いスペースを活用した駐輪場のイメージ(江東区提供)

 周辺に駐輪場がないため放置される自転車を減らそうと、江東区は街なかのちょっとした空きスペースを活用した「狭小駐輪場」の整備を区民に呼びかける。工事費の一部は1台分から補助する。新年度予算案に500万円の事業費を盛り込んだ。 (浅田晃弘)
 道路脇に止められた自転車は、障害者や高齢者にとって危険な存在だ。区条例で放置自転車は区内全域で禁止され、駅前などの指定区域は即時撤去。それ以外の場所もステッカーによる警告から四日後に撤去できることになっている。二〇一九年度に区内で撤去された自転車は、一万八百十四台に及んだ。
 区営駐輪場があるのは、人の集まる駅前が中心だ。区は、民間の力で空白地域への整備を図る方針を打ち出し、一七年に工事費の三分の一を補助する制度を始めた。ただ、採算面などから制度利用を想定している数十台規模の駐輪場が作れる場所の確保は簡単ではなく、これまでの利用は三件にとどまる。
 区はそこで、活用されていない狭い土地に目をつけた。誰でも使える駐輪場を整備しようとする事業者や個人への一台あたりの補助金は、看板を立てて白線を引けば完成の「平置式」が五千円。車輪を固定する「駐輪ラック式」が一万五千円。駐輪場の整備について、一台から台数単位で補助する制度は二十三区で初めてとなる。
 工事費の三分の一を補助するこれまでの制度も存続し、どちらかを選べる。一台単位の申請は、工事契約書の写しなどの書類提出が不要で、手続きを簡略化して使いやすくした。新制度での申請は四月から開始する。区交通対策課の担当者は「まずは商店街に活用を呼び掛けたい」と話している。

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