[ぼくのお家] 愛知県刈谷市 佐藤見知栄(みちえ)(47)

2021年2月7日 06時21分

◆わたしの絵本

イラスト・まここっと

◆300文字小説 川又千秋監修

[お裾分け] 北海道帯広市・無職・29歳 小林靖之

 「お母さん、見て見て! 私ね、カレンダーを手作りしたの」
 「わーすごい。よくできてるわね」
 「えへへ」
 「あれ。ユミちゃん、1月から3月までの日付、間違えてるよ。全部30日になってるわ」
 「間違いじゃないよ。わざと、そうしたの」
 「どういうこと?」
 「あのね、2月さんだけ28日しかなくて可哀想(かわいそう)だったから、隣にいる1月さんと3月さんの日にちを1日ずつお裾分けしてあげたの」
 「あら〜そうだったの。ユミちゃんは優しいわね」
 「えへへ」
 こうして、わが家に飾られることになった娘の手作りカレンダー。使い勝手は悪いけど、娘の優しさが詰まったカレンダーを見るたびに、何だか、こっちまで優しい気持ちになります。

<評>「行く1月、逃げる2月、去る3月」の言葉もあるように慌ただしい年初の3カ月。その忙しさを和らげようと考案された優しさいっぱいのカレンダーですが、本当の日付は毎朝、新聞で確認しましょう。

[オンラインお正月]愛知県愛西市・公務員・53歳 鈴木淳子


 「出会い? じいちゃんに聞いてみんさい。ばあちゃんに一目惚(ぼ)れしたんじゃろって」
 「何ゆうてはりまんの。京都観光のオススメ教えてえな、ゆうて、先に声かけてきはったのは、そっちでっしゃろ」
 「ふ〜ん…京都と山口、その出会いがなかったら、ママは、この世にいなかったってわけね」
 「奇跡だらけだがね。考えてみやあ。じいちゃんが愛知に転勤しんかったら、あんたも生まれとらんわさ」
 「そうじゃんねぇ。考えてみりん。尾張のママと三河のパパの出会いだって奇跡だらあ」
 「はいはい、奇跡、奇跡。でね、オンラインで言うのもなんだけどさ、なかなか帰国もできないし、奇跡話に乗っからせてもらって紹介したい人がいるの…Hey come on!」

<評>あなたやわたしが、今ここに、こうして存在しているのは、何代にもわたる出会いが連なっているおかげ。来年こそ、みんなが実際に顔を合わせ、互いの奇跡を祝える年明けになりますように!


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