熱海の坂を三輪がアシスト 電動自転車貸し出し 市内で50台 観光客向け導入

2021年2月8日 07時14分

熱海の坂道も楽々上れる電動アシスト付き三輪自転車=熱海市で

 熱海市田原本町のレンタサイクル店「熱海トライサイクル」で、三輪電動アシスト自転車が注目を集めている。若年層の観光客をターゲットに始めたが、三輪自転車という見た目の珍しさもあり、地元住民からも熱い視線を受けている。 (山中正義)
 JR熱海駅前の熱海第一ビル一階。店内外や倉庫に前二輪、後ろ一輪の自転車が並ぶ。三輪電動アシスト自転車の製造販売会社「T−TRIKE(ティートライク)」=東京都=が開発した自転車で、電動アシスト機能で急勾配の坂道も軽々と上れる。前二輪で傾斜やカーブ走行でのふらつきを緩和してくれるため、二輪車より安定性がある。五十台を貸し出している。
 店長の小林宏彰さん(35)は「息切れせずに坂道を上れる。一度経験すると歩きたくなくなる」と話す。
 坂道が多く、移動に自転車を使うことが少ない熱海で、新たな観光の移動手段になればと昨年十月に店をオープンした。店によると、市内で唯一のレンタサイクル店という。
 政府の観光支援事業「Go To トラベル」が行われていた同十一月には、首都圏客を中心に百七十五人が利用。年代別では二十、三十代が約七割を占めた。移動エリアは中心街だけでなく、周辺の網代や十国峠などにも及んだ。
 予想外だったのは地元からの反応だ。利用者が自転車で気持ちよさそうに走る姿を見て、「乗ってみたい」という声が地元でも出始めた。購入したいと試乗目的で来店する人もいる。
 現在は首都圏などへの緊急事態宣言で観光客が減少。利用が落ち込み、利用者がゼロの日もある。小林さんは「今は宣言解除後や夏に向けてお客さんに楽しんでもらえるよう、改めて準備する期間」と捉える。モデルコースを紹介するマップ作りなど、サービス向上を進めている。
 利用はホームページか電話での事前予約がお勧め。料金は一日二千五百円、半日割(四時間)千五百円、ペア・グループ割は一人二千円。問い合わせは、同店=電0557(48)6340=へ。

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