手紙 自分の思い伝えては 「近況報告で心つながる」

2020年5月26日 02時00分

「手紙で近況を伝え合えば、心がつながる」と話す松林洋子さん=横浜市磯子区の洋光台西公園で

 思いを伝える手紙は、大切な人、仲間との絆を強くします。新型コロナウイルス感染拡大予防のため、知り合いと会う機会が減ってしまった人も少なくないと思います。そんなあなたへ「手紙で近況を報告してみては」と本紙読者が提案しています。 (青木孝行)
 発言欄に「手紙は自分の思いを伝えたり、相手をおもんぱかる良い文化」と投稿した横浜市磯子区の無職松林洋子さん(85)は、秋田市で中学時代を過ごしました。季節の変わり目に旧友に手紙を送ります。秋田竿灯(かんとう)まつりを思い浮かべながら、自身の暮らしぶりを報告し、「元気でいてください」と相手を気遣います。旧友からは、趣味の川柳を添えた手紙などが届きます。年を取るにつれ、返信が届くとお互い安心するそうです。
 手紙を書くのは昼すぎの落ち着いた時間。辞書で調べれば、言葉の学び直しになり、「手紙を書くことは心の整理にも、勉強にもなります」。
 休校中に文通を始めた子どもたちもいました。本紙読者で神奈川県大和市の宣教師平栗彰さん(49)の次女の恵さん(9っ)。小学4年の恵さんは、4月中旬から週1回のペースで、2人の同級生とやりとりしています。手紙には自ら考えたウサギのキャラクター「もちうさぎ」の4こま漫画を付けて送っています。
 同級生の1人からの手紙には、毛糸で作った「もちうさぎ」の人形が付いていました。真っ白な人形は丸くふわっとしていて手のひらに乗る大きさ。「(もちうさぎを)イメージして作ったんだけど気に入ってくれたかな? 気に入ってくれたらうれしいな」とつづられていました。恵さんは「よく似ている」と喜んでいます。
 平栗さんは「メールとは違い、書いた文字はいきいきしていて親近感がわきます。手紙で自分の伝えたいことをしっかり表現できるようになってほしい」と期待しています。
 日本郵便によると、手紙など封書(第1種郵便物)の取扱量は、2001年度の約131億8800万通をピークに減少傾向が続いています。19年度はピーク時に比べて39.5%減の約79億7100万通でした。
 同社の担当者は「手紙は心の贈り物。社会とのつながりを営むのに必要な力がはぐくまれます」と話し、幅広い年齢層による手紙のやりとりを期待しています。

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