#みんなの卒業式 メッセージ紹介

2020年3月24日 02時00分
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う一斉休校で、卒業式が中止・縮小になった子どもや家族らの思いを伝える本紙「ニュースあなた発」の「#みんなの卒業式プロジェクト」。東京新聞Webなどに届いたメッセージを一部紹介します。

◆神奈川県鎌倉市 小6・武川周平さん(12) 「掛け声」無駄に…悔しい

 卒業式が、親も五年生も不参加のものとなる、と聞いた。卒業式では、六年生や五年生の「掛け声」(呼びかけ)がクライマックスだ。五年生の「掛け声」は毎年決まっているけれど、六年生の「掛け声」は卒業式実行委員会のみんなで決めていく。
 僕は卒業式実行委員で、三学期の間、休み時間をつぶして、みんなでじっくりと時間をかけて「掛け声」を決めていった。
 去年、在校生として卒業式に五年生で参加したときに、「来年は僕たちがやるんだな」と緊張しながらもわくわくしていた。
 それなのに、卒業式に卒業生だけしかいないのでは、掛け声も無駄になってしまう。とても悔しい。
 僕らの学年は、秋の陸上記録大会も、雨が続いて中止になってしまった。楽しみにしていたお別れ遠足は、コロナ騒動のせいで、散歩で行ける近くの公園に変更されてしまった。
 新型コロナウイルスは人間の仕業ではないので仕方ないとも思うが、何で僕らの年にこうなってしまったのかとよく思う。
 僕はみんなと違う中学校に行く。小学校最後の一カ月、クラスのみんなと楽しむんだ、と思っていたのに。この悔しさは忘れない。

◆熊本県会社員・花mamaさん(47) たくましい娘たち 道は開ける

 三年前長女が小学校を卒業する時、熊本地震で体育館が被災したため使えず会場を別に移して行われた。
 その時、在校生は出席することができず、寂しい卒業式になった。
 今年中学校を卒業する年になり、在校生や町の多くの来賓の方々に祝福されて卒業ができると思った直後の休校。高校入試もまだ終わっていなかったので、途方に暮れる娘たち。卒業式までの思い出をつくる時間も奪われ、ただその日を待つ日々。それでもきょう、公立高校の受験先で久しぶりに同級生に再会した子どもたちの笑顔が輝いていた。いつもの日常が一瞬戻っていた。
 娘たちのあの笑顔を見たらきっとこの苦難を乗り越えてくれると確信できた。
 道は険しいけれど、きっと優しくそしてたくましい子どもたちは切り開いていける。
 どうぞ! 未来へ! 卒業おめでとう。

◆北海道釧路市 小6・山下祐奈さん(12) 先生の言葉を胸に中学へ

 卒業式には保護者や在校生、お世話になった方々が参加できず、感謝を伝えられなかったので、つらい気持ちです。でも、いつも卒業証書授与のBGMはCDなのに教頭先生がピアノを弾き続けてくれました。在校生は例年にないくす玉を体育館の天井高くに用意してくれていて、感動で涙が出てきました。今年の卒業生で良かった。
 私が特に感謝を伝えたいのは、小学一、二年生の大事な時期に、担任をしていただいた先生です。今の自分があるのは、その先生のおかげです。
 今年二月、手紙をわたしたら、お返しに、お手紙をもらいました。そこには、壁に出くわしたときに、そこを通るためのヒントが、きれいな字で書いてありました。
 (1)他人を批判したくなったら、「自分はどうなんだ」と考える(2)自分とは違う意見にも耳をかたむける(3)まちがってもいいから、自分なりの答えを出す。
 それを読んだとき、涙がほっぺたの上を通っていました。一生感謝してもしきれないくらい、大切なモノをもらいました。本当に、ありがとうございました。中学校へ行っても、先生から学んだことを胸に、私らしい答えを出し続けます。

◆岐阜市 主婦・ミキルさん(45) 手渡しの証書 感謝と感動

 中3の息子を持つ母です。卒業式は中止または縮小と連日の報道を見ており、わが子の中学校もそろそろ連絡が入るのかなと思っていました。
 そんな中、卒業生と保護者一人のみ参列可として決行のお知らせが! 一人のみでもうれしかったです。何より、卒業証書を一人一人手渡しで受け取らせていただけたこと! 代表のみだと覚悟していたので、すごくすごく感動しました。校長先生、お世話になった先生方、本当にありがとうございました!
 私にとってはこのような卒業式だったからこそ、当たり前が当たり前でなかったことに気づかされ、感動も大きく、感謝しかありません。とても思い出深い良い式でした。
 大事な時期にいろいろあったけど、これも全部試練。息子よ! 頑張れ!

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