<コロナと生きる@いばらき>水戸の梅まつり 初の延期

2021年2月9日 07時46分

早咲きの品種などが咲き始めた偕楽園=水戸市で

 茨城県独自の緊急事態宣言が二十八日まで延長されたことを受け、日本三名園の一つに数えられる偕楽園(水戸市)などで十三日に開幕する予定だった「水戸の梅まつり」の延期が決まった。観梅客を迎える準備を進めていた関係者からは「ショックだ」と落胆の声が上がった。
 梅まつりは、今年で百二十五回目を迎えるが、実行委員会事務局の水戸観光コンベンション協会によると、開幕延期は初めて。実行委は宣言が延長された場合、開幕を見合わせるなどのガイドラインを策定していた。
 まつりの期間は三月二十一日まで。実行委は、宣言解除後に開催する方針だ。着物姿で園内を散策するなど二月中に予定していた催しは、三月中に実施することも検討する。
 一方、宣言期間中も偕楽園はこれまで通り開園する。管理する県都市整備課によると、当初の開幕日だった十三日以降は「観梅時期」として昨年の梅まつりと同様、通常は無料の県民からも入園料を徴収する。
 「観梅時期」は感染防止対策として、園内に同時に入れる人数を最大五千人までに制限するほか、来園者の四割が利用する東門付近に設置したライブカメラの映像をインターネット配信し、園内の混み具合を知らせる予定だ。
 県都市整備課の担当者は「積極的に『来てほしい』とは言えないが、それでも観光客は来ると考えられるので、必要な対策をしていきたい」としている。
 例年は五十万人ほどが訪れる県内最大級のイベントの開幕延期だけに、地元の観光業への影響は避けられない。偕楽園前で土産品の販売や飲食を提供する偕楽園レストハウスは、運営が昨年十二月に吉久保酒造(水戸市)に代わったばかり。吉久保博之社長(40)は「初めて迎える梅まつりに期待し、集客や土産品の仕入れの計画を立ててきたのに残念だ」と肩を落とした。 (松村真一郎)

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