マスクしない国会議員 気になる 着用 自己判断

2020年3月28日 02時00分

参院予算委員会に臨む閣僚、秘書官ら=27日午後、国会で

 国会中継を見ていて議員がマスクをしていないのが気になった-。こんな声が読者から寄せられた。本会議場や委員会室には多くの議員らが集まり、時に大きな声で論戦を交わす。定期的に換気しているとはいえ、集団感染が起こる三条件「密集」「密接」「密閉」にあてはまる部分もある。国会議員にマスク事情を聴いた。 (清水俊介)
 安倍晋三首相は二十七日の参院予算委員会で、感染防止策に絡めて「大きな声で唾が出るようなことは避けなければいけない」と述べ、森友問題を大声で追及する立憲民主党の杉尾秀哉氏をけん制した。
 委員会室には、首相と全閣僚、与野党の委員、政府や国会の職員ら約百五十人がいた。閣僚では赤羽一嘉国土交通相ら五人がマスク姿で審議に臨んだ。委員四十五人のうちマスクを着用していたのは七人だった。
 このうちの一人、国民民主党の伊藤孝恵氏は「健康な人はマスクは要らないと専門家は言うが、無症状保菌者として感染源にならないためにもマスクはする」と本紙に話した。
 社民党の福島瑞穂党首は日によって着用したり、しなかったり。「議員はいろんな人に会ってしゃべる仕事。距離や状況で決める。人それぞれでいい」と語った。マスクを着けない立民幹部は「国会の取り決めに従っている」と説明した。
 衆参両院の議院運営委員会理事会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応策を定めている。議員をはじめ国会に出入りする人に自己責任で健康管理の徹底を求め「手洗い、せきエチケット(せきが出る時のマスクの着用等)などの感染予防策の励行」を呼びかける。マスクの着用は、それぞれの判断に任されているのが実情だ。
 深刻なマスク不足を背景に、厚生労働省は「風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要だ」との立場。自身は健康だという自民党の閣僚経験者は「マスクは意味ない。政治家がびくびくしているみたいでみっともない」と打ち明けた。

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