福島・飯舘村長「住民の意向を確認して見定める」 除染せずに避難指示解除の新制度、活用は未定

2021年2月9日 08時44分
オンラインで記者会見する福島県飯舘村の杉岡誠村長(日本記者クラブのYouTubeより)

オンラインで記者会見する福島県飯舘村の杉岡誠村長(日本記者クラブのYouTubeより)

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 東京電力福島第一原発事故の避難指示によって帰還困難区域が残る福島県飯舘村の杉岡誠村長(44)は8日の記者会見で、面的な除染をせずに避難指示を解除できる政府の新制度について「住民の意向をまだ確認していないので、制度を活用するかどうかは全く決めていない」と述べた。
 日本記者クラブが開いたインターネットのオンライン会見での発言。杉岡村長は「新型コロナウイルスの感染拡大で住民と懇談することが難しい。住民の意向を私自身の目と耳でしっかりと確認しながら見定めたい」と方針を示した。
 新制度は、昨年10月に退任した前村長の菅野典雄氏(74)が、帰還困難区域である村南部の長泥地区で、人が暮らせるよう整備が進む特定復興再生拠点区域とそれ以外を一括解除するよう要望して実現。政府は昨年12月、人が住まない工業用地などに使うことを前提に、未除染でも避難指示を解除できるように定めた。
 飯舘村以外に帰還困難区域と特定復興再生拠点区域がある浪江町などの5町村は、除染をしての避難指示解除を求めている。飯舘村は方針の違いから、5町村との協議会を昨年6月に離脱。杉岡村長は「村の復興や再生は村だけではできない。5町村との連携も含めていろんなことを模索したい」と述べたが、協議会への復帰には触れなかった。(小野沢健太)

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