#みんなの卒業式 「最後に母校の歌歌いたい」 中止に悔しさ、署名集め9月に

2020年3月27日 02時00分

卒業式の9月延期を求める署名活動をした岡本沙椰さん。「いかに多くの人に支えてもらっているか気付いた」と話す=東京都内で

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地で今春の卒業式が相次ぎ中止となる中、早稲田大の卒業式も中止になった。卒業を控えた四年生が先月末、「九月に予定されている秋入学の卒業生と一緒に卒業式を」と、インターネット署名を開始。願い通り、今春の卒業生も九月の卒業式に参加できることになった。 (奥野斐)
 署名を始めたのは、早稲田大国際教養学部四年の岡本沙椰(さや)さん(22)=横浜市。「卒業式は心のけじめ。このまま、あっけなく学生生活を終わらせたくなかったんです」と語る。卒業式は三月二十五、二十六両日の予定だったが、大学から二月二十七日夜に中止の案内が届き、その日の深夜から署名活動を始めた。
 署名サイト「Change.org」のページには、大隈講堂の写真に「母校の早稲田で、最後の紺碧(こんぺき)(応援歌の『紺碧の空』)を歌いたい。」との言葉を載せた。友人や知人、会員制交流サイト(SNS)でも賛同を呼び掛けた。
 今月六日、うれしい知らせが届いた。大学からの「九月の卒業式に二〇一九年度卒業生も参加できる機会を設ける予定」とのメールだった。署名では卒業生だけでなく、同窓生ら五百人を超す賛同が集まった。岡本さんは十八日、早稲田大の田中愛治総長に会って署名リストを渡し、お礼を伝えた。
 岡本さんの活動をきっかけに、武蔵大の学生も、九月の卒業式開催を求める署名活動を始めた。
 武蔵大四年の新藤海(まりん)さん(23)は「多くの友人や先生に出会い、考え方や価値観が大きく変わった四年間だった。卒業式を延期してもらい、そのお礼や感謝の思いを伝えたい」と話す。
 岡本さんは「まだ全国で悔しい思いをしている人がいると思う。早稲田の動きが、他大学にも広がったらいいな」。

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