#みんなの卒業式 ひとり親の女性、愛娘の門出にエール「あなたの努力 誇りに」

2020年3月17日 12時46分
 「小さな体で産まれた娘。そんな、あなたが高校卒業。信じられなくて、なんだかくすぐったい」。東京都内の女性会社員(38)は「ママかーさん」のペンネームで「最愛の娘」への思いを投稿してくれた。
 女性は中学卒業後、高校に進学したものの、3カ月で中退。専門学校へ通い、19歳で長女を産んだ。
 出産は一筋縄ではいかなかった。妊娠中期で破水。子宮頸管の入り口を結ぶ手術を受け、出産に望ましいとされる期間の37週まで持ちこたえて出産した。「死ぬかもしれないと言われたが、おなかの中にしがみついて、生まれてきてくれた。奇跡だと思っている」
 その後、離婚も経験。経済的に苦しみながらも、女手一つで子供たちを育て上げた。「学歴が低くて、シングルマザーだけど、子どもたちに惨めな思いはさせたくないと明るく振る舞った」。何でも言い合える家族を築いてきた。
 入学式や保護者会、授業参観などの行事には欠かさず出席。高校の卒業式は自分が出席できなかっただけに、ひときわ楽しみにしていた。
 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け卒業式は規模を縮小して開催されることに。保護者の出席はなくなり、卒業証書の授与は代表者だけ。卒業生による合唱も取りやめとなった。長女は「感動する暇もなかった」と口にしたといい、女性は「参加できず、悔しくて悲しい。見送りたかった」と漏らす。
 この春から長女は大学へ進学する。「子供の成長はあっという間。気付いたら、体も中身も私よりも大人になっていた」と女性。「高校を卒業できたのは、紛れもなくあなたの努力と蓄えてきた力。それを誇りに大学へとつなげていってほしい」とエールを送った。(藤川大樹)

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