「民事も真実を知る手段の一つ」遺族ら1億7000万円の賠償求める 元院長は争う姿勢<池袋暴走事故>

2021年2月9日 12時18分

記者会見する遺族の松永拓也さん=1月19日、東京・霞が関の司法記者クラブで

 2019年4月の東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(34)らが、運転していた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反罪で公判中=に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁(鈴木秀雄裁判長)で開かれ、元院長側は請求棄却を求めた。
 訴状によると、原告は亡くなった妻真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3つ)=の親族9人で、慰謝料など計約1億7千万円を請求している。
 松永さんは法廷で「いつも一緒にいた2人が(事故で)最後に離れ離れになってしまった。どれだけ無念だっただろうか」と涙ながらに述べた。
 訴訟を起こした理由について、無罪を主張する元院長の刑事裁判が長引く可能性を見越し「真実を知るために考え得るあらゆる手段の一つが民事裁判だった」と説明した。
 元院長側は、慰謝料の額などを争うとした一方「被害者救済のため早期の和解による解決を希望する」とした。(共同)

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