「新会長の下では準備困難」自民・世耕参院幹事長、森会長の続投を支持

2021年2月9日 20時37分
 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言で、森氏の辞任を求める声が上がっていることに関し、自民党の世耕弘成参院幹事長は9日の記者会見で「新しい会長の下で難しい準備を短期間で進めるのは極めて困難だ。これまでの継続が極めて重要」と続投の必要性を強調した。政府側からも森氏が発言を謝罪、撤回しているなどとして、進退について踏み込んだ発言はなかった。

記者会見で質問に答える自民党の世耕参院幹事長

 世耕氏は「各国からコロナ禍で選手団を派遣してもらわなければいけない。これまで築いた人間関係がある森会長だからこそ、対応できる」と指摘。森氏の謝罪会見での対応に世論の反発が広がっていることに関しては、萩生田光一文部科学相は「最も反省している時にああいう態度を取る。人心を一新したら(準備が)加速するのか」と持論を交えて擁護した。
 上川陽子法相は9日の衆院予算委員会で「期待を裏切るような形で話されたことは重く受け止めている。大変衝撃を受けている」と発言。小泉進次郎環境相も「日本は男女共同参画が進まないと言われてきた。やっぱり変わらない国だと国際社会から見られたら非常に残念だ」と語った。
 政府や与党内には、女性蔑視発言が世界に与える悪影響を懸念しつつも、会長交代に伴う混乱を避けたいとの思いが広がる。橋本聖子五輪相は「処遇は組織委で検討してもらう」と述べるにとどめ、進退を問う声は上がらなかった。(市川千晴)

関連キーワード

PR情報