もうすぐバレンタイン 水の生き物に“恋愛相談” すみだ水族館

2021年2月10日 07時04分

「恋愛相談コーナー」を紹介するすみだ水族館の橋本聡美さん

 もうすぐバレンタインデー。東京スカイツリータウン内のすみだ水族館(墨田区)では、ペンギンや魚、クラゲなどを飼育するスタッフが、恋のお悩みにアドバイスする恋愛相談コーナーが人気だ。いま片思いの人も、恋人とマンネリ気味の人も、水の中で日々ひたむきに生存をかけて求愛行動を繰り広げる生き物たちの生態に知恵を借りて、恋愛成就のヒントにしてみては。
 約二百六十種、七千匹の生き物を展示している同館。国内最大級の屋内開放型ペンギンプールでマゼランペンギンが恋の季節を迎え、人間界ではクリスマスやバレンタインが重なるこの時季に、二〇一八年から毎年、恋愛相談コーナーを開設している。館内に設置された用紙に「好きな子に告白できない」「デートに誘うには」など悩みをつづって箱に入れると、約四十人の飼育スタッフがそれぞれ生き物の生態を織り交ぜて答え、ボードに掲示している。
 回答には飼育スタッフの生き物への愛があふれていて面白いと好評で、三シーズン目の今回は開始一カ月で約千三百件の「お悩み」が寄せられたという。コロナ禍で来館が難しいこともあって、今シーズンは、その中から数件を週二回、会員制交流サイト(SNS)でも発信している。
 「生き物のことを知ってもらうため、スタッフみんなで丁寧に悩みに寄り添って答えています」と担当の橋本聡美さん。「クラゲと結婚したいです(二十歳・女)」という相談には、憲法を引用して「クラゲには神経はありますが、脳はありません。クラゲと婚姻の合意は難しそうです」と大まじめに回答。「飼育員さんとデートするには(十二歳・女)」には「飼育員は生き物に夢中なので、難しいでしょう」とやんわり、お断り。相談はホワイトデーまで受け付ける予定。
 恋愛相談やペンギン相関図の作成など、来館者に生き物を身近に感じてもらうための企画を試みている同館。橋本さんは「温かみのある水族館として、スタッフの愛情を感じていただけるとうれしい」と話した。
 東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅すぐ、同線・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営浅草線「押上(スカイツリー前)」駅徒歩5分。無休。土日祝日・特定日は事前にWEB予約が必要。問い合わせは同館=電03(5619)1821=へ。
文・長竹祐子/写真・由木直子
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