東京五輪組織委の森喜朗会長が辞任へ 女性蔑視発言で引責 後任は川淵三郎氏

2021年2月11日 22時48分
森喜朗会長

森喜朗会長

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は11日、本紙の取材に応じ、辞任の意向を固めたことを明らかにした。女性蔑視発言が国内外で批判を受け、責任を取る形となった。12日の組織委の評議員会、理事会の合同懇談会で正式に表明する。後任は、日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏(84)が受諾する意向を表明した。 (田嶋豊)
 森氏は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「組織委にも女性はいるが、わきまえている」などと発言。4日に「五輪・パラの精神に反する不適切な表現だった」と謝罪し、発言を撤回したが、スポンサーや選手からも厳しい声が相次ぎ、大会ボランティアの辞退者が続出。当初は「この問題は終わった」とした国際オリンピック委員会(IOC)も九日に「完全に不適切だ」との声明を発表した。
 森氏は11日の本紙の取材に「4日から(辞意は)固めていた」と明かした。3日の発言が国内外で反発を招き、4日に「迷惑がかかる」といったんは辞意を示したが、組織委幹部らの慰留を受け、直後の会見で続投の意思を示した。五輪開幕まで残り半年を切った時期での辞任に、森氏は「大事なのは東京大会を成功させるためにどうするかだ」と説明した。
 元首相の森氏は日本体育協会(現日本スポーツ協会)や日本ラグビー協会の会長を務め、2014年1月に発足した組織委の会長に就任。スポーツ界に影響力を持ち、国内外の人脈を生かし、開催計画の見直しや開催準備の調整役を務めた。
 東京都の小池百合子知事は11日夕、報道陣の取材に「(森氏から)私の携帯電話に直接、電話をいただいた。いろいろ話を伺ったが、明日、本人からお話をされるのではないか」と語った。

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