変異株への有効性に「?」 南アフリカはアストラゼネカ製ワクチンの売却・交換を検討

2021年2月11日 20時55分
新型コロナウイルス(米疾病対策センター提供)

新型コロナウイルス(米疾病対策センター提供)

 【ロンドン=藤沢有哉】南アフリカのムキゼ保健相は10日、保有する英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチンについて、売却や他のワクチンとの交換を検討する方針を示した。現地で流行する変異株への有効性を懸念し、接種計画の見合わせを決めていた。英メディアが伝えた。
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 南アは同社製を既に100万回分入手し、別の50万回分も近く届く予定。ただ、ムキゼ氏は同社製の代わりに、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン製を「研究」として接種すると説明。アストラゼネカ製については複数の国から売却を求める打診があり、「売却は選択肢で検討するが、まずは科学者の助言を聞く」と語った。ワクチンの交換も検討するという。
 英BBC放送によると、南アではコロナ感染者全体の9割が、現地で確認された変異株に感染。一方、現地の大学が今月上旬、アストラゼネカ製ワクチンの変異株への効果は限定的とする研究結果を出していた。
 ただ、世界保健機関(WHO)の専門家会議は10日、同社製ワクチンに関する暫定勧告を公表。南ア変異株の重症化を防ぐ可能性もあるため「使用を推奨する」と強調した。

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