吉本が狂言師サポート 若手の野村太一郎と契約
2021年2月12日 07時44分
吉本興業は、三十歳の狂言師野村太一郎の活動サポートに乗り出すと発表した。東京・銀座の観世能楽堂で、太一郎も出演した狂言、落語、漫才のイベント「狂宴御芸(きょうえんおんげい)」を開催後、明らかにした。
父は没後に八世万蔵を追贈された五世万之丞で、現在は萬斎に師事する太一郎。吉本興業の「文化人」枠で契約した。イベント後の取材会で「サポートを受け、新しい客層、いろんな世界に発信していきたい」と抱負を語り、同席した落語家の桂文珍は「狂言はいろんな笑いのベース。活動に期待している」と話した。
イベントでは太一郎らによる狂言「佐渡狐(さどぎつね)」「蝸牛(かぎゅう)」のほか、文珍は中東に駐在する日本人商社マンが国王の前で狂言を演じる落語「商社殺油地獄」を熱演。中川家やミルクボーイ、ミキは慣れない能舞台の上で漫才を繰り広げ笑いを誘った。
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