芸術の森「上野の山」感じて 明治〜昭和を彩った洋画家たち 池之端で21日まで企画展

2021年2月13日 07時15分

熊谷登久平の「キリスト昇天」(左端)など、上野の山ゆかりの洋画家の作品が並ぶ会場=台東区で

 戦前、戦後に谷中(台東区)など上野の山の近辺で創作活動をした画家らの作品を一堂に展示した「明治・大正・昭和 時代を彩った洋画家たち」展が、台東区の「池之端画廊」(池之端四)で開かれている。画廊のある上野の山エリアはかつて、画家や画学生らが集い住み、芸術家たちが集まったパリ・モンマルトルにも例えられた。そんな時代を感じてもらおうとの企画という。二十一日まで。 (井上幸一)
 画廊スタッフらによると、上野の山の辺りは、明治時代に東京美術学校(現・東京芸術大)が開学、大正時代末期に東京府美術館(現・東京都美術館)が開館し、歴史ある美術団体なども本拠を置いた。額縁、絵の具などを扱う画材店も集まり、芸術家をバックアップしてきた。
 会場には、里見勝蔵、田中岑(たかし)、鶴岡政男、岡田謙三ら約十五人の洋画家が手掛けた風景画や人物画など約三十作品が並ぶ。谷中にアトリエがあった熊谷登久平(とくへい)(一九〇一〜一九六八年)も、「キリスト昇天」などの作品が紹介されている一人。熊谷は「墓と塔のある上野の山のおく、ここは若い長谷川(利行、洋画家)にも私にも巴里(パリ)の連中のように、モンマルトルであった」と、親友の長谷川と刺激し合った日々を一九四一年に記している。
 登久平の次男の妻、著述業熊谷明子さん(58)は「上野の山で喜怒哀楽の日々を送り、活躍した芸術家が数多くいることを知ってほしい」と話している。
 月、火曜休廊。午前十一時半〜午後六時(日曜は同五時)。入場無料。地下鉄千代田線根津駅から徒歩四分。問い合わせは、池之端画廊=電080(6588)0386=へ。

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