仮面ライダーロケ地 土屋武之さん

2019年10月8日 02時00分

京王稲城駅付近の、現在は線路の場所で撮影が行われた

 東京の住宅難解消を目的に計画された多摩ニュータウンは、1960年代半ばに事業がスタート、71年に最初の入居が始まった。通勤通学輸送への対応として京王と小田急が乗り入れることになり、そのうち京王相模原線は、71年に京王よみうりランドまで、74年には稲城を経て京王多摩センターまで開業している。
 70年代は「変身ブーム」でもあった。テレビのゴールデンタイムはヒーローものの特撮番組が席巻。子供たちを熱狂させていた。それゆえ戦闘シーンや爆破シーンの撮影も頻繁に行われたのだが、交通の便が比較的良く、荒涼とした風景がふさわしいため、ロケ地として重宝されていたのが造成中の多摩ニュータウンであった。
 番組数が非常に多かったせいで、映像的な変化を求めてか、鉄道の建設現場も時に登場している。例えば72年1月29日放送の「仮面ライダー」第44話で、ショッカーの怪人カビビンガが若者を襲う場面では、現在の京王稲城駅東側の線路予定地が使われた。右手の擁壁がすでに完成済みであり、見ればすぐにわかる。
 今では許可が下りそうにない場所だが、当時はおおらかであった。おかげで後世のロケ地探しが楽しい。

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