森会長の後任選びに「密室」批判 検討委の日程など非公表 東京五輪・パラリンピック組織委員会

2021年2月16日 06時00分
 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の後任候補者を選ぶ検討委員会は、委員の顔触れや日程が公表されず、会議も非公開となる。日本サッカー協会の川淵三郎元会長が後任に浮上した経緯が「密室」と批判を浴びたばかりで、繰り返される不透明な選考に疑問の声が出ている。(原田遼)

◆公表された検討委メンバーは委員長の御手洗冨士夫・キヤノン会長だけ

 組織委の武藤敏郎事務総長によると、検討委の委員は、35人の理事の中から10人未満が選ばれる。委員長は名誉会長の御手洗冨士夫・キヤノン会長が務め、アスリート出身者を中心に政界、財界の理事も加わる。男女同数とする。
 しかし、組織委は会議日程について「できるだけ早く」と言うだけで公表せず、委員の顔触れも御手洗氏以外は明らかにしない方針。
 広報担当者は「選考途中に委員が分かると取材が殺到し、選考に影響を与えかねない」と理由を説明した。選定終了後、委員の顔触れや議論の中身を公開するという。

◆理事の都議は「非公開にする方が混乱」と批判

 これに対し、理事の1人の小山有彦・東京都議は本紙の取材に「密室で決めたと思われないよう、委員を最初から公表するべきだと、12日の組織委の会合で意見した。しかし反対が多く、通らなかった」と明かす。
 「そもそも、メディアの取材で意見が揺らぐようでは駄目。組織委は混乱を恐れているようだが、非公開にする方が混乱するのではないか」と疑問視した。

◆新会長は評議員会や理事会の手続きで決定

 新会長の選任手続きは、検討委が候補者を選んで理事会に推薦。候補者が理事の中から選ばれた場合は、理事会の互選で新会長を決める。また候補者が理事以外から選ばれた場合は、まず評議員会を開いて候補者を理事に選ぶ手続きが必要となる。
 女性蔑視発言で引責辞任を表明した森氏の後任を巡っては、11日に川淵氏が森氏から要請を受けたが、組織委の定款の手続きに入る前に人選が明らかになったことや、森氏が人選を主導したことなどから、政府が問題視。翌日に川淵氏が辞退した。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧