安保法制「強行採決は違法」 元最高裁判事、さいたまで講演

2021年2月16日 07時15分

安保法は違憲だと訴える浜田邦夫さん(左)=さいたま市浦和区で

 二〇一五年に成立し、集団的自衛権を使えるようにした安全保障関連法の違憲性を訴える集会が十五日、さいたま市浦和区であり、講師を務めた元最高裁判事の浜田邦夫弁護士(84)は「必要な手続きを経ずに強行採決したのは違法だ」と主張した。
 安保法成立時、当時の安倍政権は集団的自衛権行使容認の根拠として、憲法九条に関する一九七二年の政府見解などを挙げた。ただ、七二年の政府見解は「必要な自衛の措置」を取り得るとする一方で「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」と結論付け、歴代政権も引き継いできた。
 浜田さんは「自衛隊の海外派遣を認めるのは七二年の政府見解を超えており、憲法改正が必要になる」と指摘。「内閣が改正手続きを無視し、十分な審議なく法案を成立させたのは非常に問題だ」と批判した。
 また、自身の経験も踏まえて「日本の裁判所は事なかれ主義が目立つ」との見方を示し「違憲立法審査権の行使など、裁判所が安保法の憲法判断をすることが必要だと、私たちが言い続けなければならない」と呼び掛けた。
 集会は、安保法成立によって平和的生存権が侵害されたなどとして、国に損害賠償を求めてさいたま地裁に集団訴訟を起こしている「安保法制違憲訴訟埼玉の会」が主催。会のメンバーら四十五人が参加した。 (杉原雄介)

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