スノボ・国武大晃、リベンジの北京五輪に向け3年かけた大技に成功 

2021年2月17日 06時00分
北京冬季五輪への思いなどを語る国武大晃

北京冬季五輪への思いなどを語る国武大晃

 新型コロナウイルス禍の収束が見通せない中でも、大技の習得に手応えをにじませている。北京冬季五輪を目指すスノーボードのスロープスタイル・ビッグエア男子の19歳、国武大晃ひろあき=STANCER=は、3年をかけて挑んできた技に成功した。水平方向に5回転する「バックサイド・フラットスピン1800」だ。

◆最年少出場の平昌では悔しい予選落ち

 コロナ禍で昨年はシーズンが途中で打ち切りとなり、オフには例年実施している南半球ニュージーランドでの合宿が行えなかった。国内の施設で空中感覚を維持しながら、約8カ月ぶりの雪上練習となった昨年10月、スイス・ザースフェーでのことだった。世界でもほとんど成功例のない大技に挑んで着地した瞬間を「自分にとって大きなことだった」と振り返る。
 2018年平昌五輪は日本選手団最年少として参加。大会期間中に16歳の誕生日を迎えた。注目の中で挑んだ自身初の五輪はスロープスタイル、ビッグエアともに予選落ち。「すごく悔しかった」。大会後は高みを目指して縦に4回転、横に5回転半する「クワッドコーク1980」に挑戦した。ただ、習得の過程でけがをするリスクが高く断念。ふと、発想を切り替えた。
 「フラット(水平方向)だったら回れるんじゃないか」。立体的な回転技に比べ、水平方向だけの回転は一般的に高回転は難しいとされるが、国武にはしっくりきたという。

◆「力出し切ればW杯1位も取れる」

 スイスでは納得いくトレーニングを積み、「自分が持っているものを全部出し切れば(ワールドカップ=W杯)1位も取れるレベル」と言えるほどに手応えをつかんだ。「たぶん1980(5回転半)もいける」と自信を深める。
 来年2月の北京五輪の開幕まで1年を切った。五輪を占う今季のW杯はビッグエア初戦で6位、スロープスタイル初戦で11位だが「見てくれている人が、こいつの滑りめっちゃ面白い、と思うような選手になりたい」という。出場を目指す2度目の五輪の目標は「予選通過」と控えめながら、理想のスノーボーダーになるための歩みは止めない。(中川耕平)

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