<生きもの編>無人島にトド どっと数千頭

2021年2月17日 07時23分

ドローンで上空から撮影(さつえい)した弁天島。手前側に上陸しているトドのむれが見える=1月、北海道・宗谷岬沖で(道総研稚内水産試験場提供)

 北海道稚内(わっかない)市の宗谷岬(そうやみさき)から約1.4キロ沖合にうかぶ無人島、弁天島(べんてんじま)に「海のギャング」とよばれるトドがエサを求めて集結しています。毎年ロシアのサハリン沖から南下し11月から翌年(よくねん)6月にかけて島を占拠(せんきょ)、ピークの春ごろには数千頭にも上ります。島を拠点に北海道沿岸(えんがん)に出てきて、漁師(りょうし)が仕掛(しか)けた網(あみ)にかかったカジカやニシンを食いあらすことから漁師のなやみの種になっています。
 島にトドが集まりはじめたのは2005年ごろからで、17年には最多となる約6000頭を確認(かくにん)。ここ数年は漁師が駆除(くじょ)する数をふやした効果(こうか)もあってか、減少傾向(げんしょうけいこう)にあるといいます。
 しかし、漁業の被害(ひがい)は毎年10億円ほどになるといい、北海道漁業協同組合連合会の担当者(たんとうしゃ)は「漁をひかえる動きもあり、実際(じっさい)の経済(けいざい)的打撃(だげき)は数字よりも大きい」となげいています。

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