「軍政は私たちの夢を壊す悪魔」母国ミャンマーの国軍クーデターに日本から抗議の声を上げる若者たち

2021年2月17日 18時00分

独裁者への抗議を意味する三本指のポーズを見せるプインさん(中央)ら=いずれも16日、東京都中央区で

 「ミャンマーから来日した若者たちが、クーデターに抗議する声を伝えてほしい」。そんな要望が本紙に寄せられた。1日に起きたミャンマー国軍によるクーデター。アウン・サン・スー・チー国家顧問は半月以上拘束され続けている。「民主化で生まれた未来への希望をつぶさないで」。若者らは会見を開き、スー・チー氏の解放を求めた。 (北川成史)

クーデターに対する国民の抗議活動に支援を求める(左から)プインさん、ティリさん、レーさん

 16日、東京都中央区で開かれた会見に、20~30代のミャンマー人女性5人が顔を並べた。
 5人は2004~13年に来日した元留学生らで、現在は首都圏で働く。16年にスー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)の政権ができるまで、少女時代を主に軍事政権下で過ごした世代だ。
 「クーデターは理不尽で、国民は激怒している」。語学関係の仕事をするプインさん(36)は、NLDが圧勝した昨年11月の総選挙の結果を覆した国軍の横暴を非難した。「軍政下で私たちは満足な教育を受けられなかった。その時代に戻してはならない」
 金融機関に勤めるティリさん(29)は「国軍や警察は平和的な抗議活動を弾圧している。国民は自分たちで身を守るしかなく、不安を抱えている」と母国の状況に心を痛め、日本政府に国軍への圧力を求めた。
 「軍政は私たちの夢を壊す悪魔だ」。看護師のレーさん(30)は涙交じりに訴えた。軍政下で経済が停滞する中、レーさんは小学生だった弟を病気で亡くした。貧弱な道路環境と医療施設の不足のため、病院への搬送に時間が掛かり、途中で死亡した。
 「数十年間の軍政で何も変わらなかったが、スー・チー政権の5年間で発展した」。人命を救う道に進んだレーさんは、民主化の針が巻き戻されないように切望した。
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