「#頑張れ島根県知事」 Twitterの風刺漫画「100日で収束する新型コロナウイルス」でも3度登場

2021年2月19日 17時50分

58日目では島根県の丸山達也知事が聖火リレー中止を表明したことを取り上げた=「#100日で収束する新型コロナウイルス」から、いずれもぼうごなつこさん提供

 会員制交流サイト(SNS)のツイッターで「#頑張れ島根県知事」がトレンド入りするなど、島根県の丸山達也知事(50)が注目を集めている。政府や東京都の新型コロナウイルス対応に疑問を示し、改善されなければ県内での東京五輪聖火リレーを中止する意向を示したためだ。ツイッターで風刺漫画「#100日で収束する新型コロナウイルス」を連載中の漫画家ぼうごなつこさん(46)=横浜市在住=も17日と18日の2日連続、丸山知事を取り上げた。ぼうごさんは丸山知事の発言を「県民の暮らしを考えた上でのもので、重みがある」と受け止めている。 (北條香子)
 17日公開の「58日目」では、丸山知事が聖火リレー中止を引き合いに政府や東京都の対応の改善を促す狙いがあることを紹介。「小さな自治体の首長が大きな勝負に出たのだ」と評価した。この投稿は19日正午現在、約3500回リツイートされ、7500以上の「いいね」を集めている。

丸山知事の会見での発言をもとに考えさせられたことを提起した59日目=「#100日で収束する新型コロナウイルス」から

 翌18日公開の「59日目」では、聖火リレー中止の意向を表明した17日の記者会見での丸山知事の発言を深掘りした。
 知事は、東京など緊急事態宣言対象の地域と、島根など対象外の地域で飲食業者などへの政府の支援が不公平だと批判。「私は(政府に)『お願いしたい』というのが口癖になっているが、これは日本国民を公平、平等に扱うという政府の大原則からして、(政府に)やっていただくべきことだと思っている」と強調し、「こんなことをしていたら、感染拡大を抑えた地域はどんどん疲弊していく。こんなことがあっていいわけはない」と語気を強めて、政府の支援を見直すように求めた。
 
 ぼうごさんは漫画でこの場面を取り上げたことについて「中央政府が地方自治体よりえらいなんてことはなく、同時に政府や政治家が国民よりえらいなんてことはない。私たちは国民として政府に色々なことを堂々と要求すべきだと気付かされた」と語る。
 この日の投稿の最後には、「知事の発言は不用意だ。注意しようと思っています」と批判した自民党の竹下亘元総務会長(74)=衆院島根2区=も登場。過去にフィギュアスケート男子選手に対するセクハラが報道された東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子新会長を、竹下氏が「ハグなんて当たり前だ。セクハラと言うのはかわいそうだ」と擁護したことを「止まらない不用意発言」とやゆした。

島根県の新型コロナウイルス感染防止策を取り上げた46日目=「#100日で収束する新型コロナウイルス」から

 ぼうごさんは丸山知事が聖火リレー中止の意向を表明する前の今月5日、「真っ当なコロナ対策を実践している自治体」として島根県を取り上げていた。島根県が全国の都道府県で唯一、コロナ死者ゼロを維持している理由として、ぼうごさんは同県が幅広いPCR検査を実施し、感染者は無症状でも原則入院としていることを挙げ、約5600リツイート、1万以上のいいねを集めた。

ぼうごなつこさん

 ぼうごさんは「丸山知事のことは人となりやキャラクターではなく、政策で知った。5日の漫画を書いた時点では、島根県の新型コロナ対策はメディアでもほとんど取り上げられていなかったが、調べてみて、かなり頑張っていると感じた」と話す。
 今回の聖火リレー中止表明で丸山知事に注目が集まったことに「『5日の漫画で書いた人が』とびっくりした」というが、「政治家としてのパフォーマンスではなく、これまでしっかりしたコロナ対策をしてきた知事だからこそのやむにやまれない発言で、重みがある」とおもんぱかる。
 丸山知事は福岡県出身で1992年に自治省(現総務省)に入省。2019年4月の知事選では、自民党の若手県議らの擁立を受け、竹下氏率いる自民党県連所属の国会議員らが支援した別候補を破って初当選した。 

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