公邸に住まず、地震発生時も議員宿舎から徒歩で…危機管理に疑問<今週の菅首相>

2021年2月19日 19時36分
2021年2月13~19日
 「首相はなぜ公邸に住まないのか」
 15日の衆院予算委員会で、立憲民主党の野田佳彦元首相が菅義偉首相に問いただした。質問の焦点は13日深夜に福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震時の対応だ。
 首相は昨年9月の就任以降、官邸に隣接する公邸に住まず、約500メートル離れた議員宿舎から通っている。13日は地震発生の20分後に官邸に到着した。

五輪組織委、閣僚人事などで取材に答える菅首相=18日、首相官邸で

 官邸関係者によると、首相はこのとき、警護官(SP)とともに歩いて官邸に向かい、途中から車に乗って移動したという。公邸に住めば、こうした慌ただしい対応をせずに済むが、政権幹部は「結果的に首相が最初に官邸に着いている」と問題視しない考えだ。
 予算委で野田氏は「危機管理上、1分、2分がとても大きい」と指摘したが、首相は「緊急事態に対応する態勢はしっかり取っている」と反論した。
 政府は今週、公邸に首相が入居しないのは「税金の無駄遣いではないか」という野党議員の質問主意書に対する答弁書を閣議決定。公邸は各国首脳との電話会談などに使用され、機能を果たしていると強調したが「『税金の無駄遣い』の趣旨が明らかでない」として批判には直接答えなかった。 (井上峻輔)

関連キーワード

PR情報

政治の新着

記事一覧