草津温泉に新型コロナウイルス感染を抑える高い効果が!? 群馬大と草津町が研究結果を発表

2021年2月21日 07時25分

草津温泉の湯畑そばに設置された手洗い場=草津町で、同町提供

 群馬大大学院理工学府の板橋英之教授と草津町は、草津温泉の湯畑源泉の温泉水に新型コロナウイルスの感染を抑える高い作用があるとの実験結果を発表した。ウイルスを増殖できないようにする「不活化力」は、湯畑源泉の温泉水を用いた場合、水道水と比べて最大二百八十三倍と判明。同様に強い酸性の硫酸水溶液と比較しても五十倍以上の不活化力があると分かった。 (池田知之)
 実験は、いずれも室温(二二度)の「水道水」と「硫酸水溶液」「湯畑源泉の温泉水」などに新型コロナウイルスの溶液を用いて比較。ウイルスを溶液にさらした時間は、十秒〜十分間と差をつけた。
 その結果、湯畑源泉の温泉水の不活化力を調べると、一分間さらした場合は水の九十三倍、五分間の場合は二百八十三倍といずれも高い効果があった。
 一方、硫酸水溶液は、湯畑源泉の温泉水と同様の酸性の強さにもかかわらず、不活化力は最大でも水の九倍。酸以外の温泉成分が不活化に寄与しているとみられるという。
 県庁で記者会見した板橋教授は「温泉水に含まれる微量の成分に効果があるのでは」と推測。不活化に影響している成分や、湯煙の成分にも効果があるのかなども今後調べる。
 実験結果を受け、草津町は十二日、湯畑そばに温泉水を使った手洗い場を百三十万円で設置。町民や観光客に利用を呼び掛けている。
 会見に同席した黒岩信忠町長は「草津温泉でコロナ感染症が治るわけではないが、温泉には感染を抑える力があるようだ。草津に来たら、まず手を洗って」と誘客をアピール。
 今後、町は町内のバスターミナルなど三カ所にも、同様の手洗い場を新たに設ける計画だという。

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