舞台の原画、衣装などデジタルアーカイブを無料公開 公演映像の検索も 23日にサイト一挙開設

2021年2月22日 17時00分

舞台公演映像の情報が検索できるサイト「Japan Digital Theatre Archives」のイメージ画像=EPAD事務局提供

 コロナ禍にあえぐ舞台芸術界を支援しようと、劇団などから収集された約1300本の舞台公演映像の情報が検索できるサイト「Japan Digital Theatre Archives(JDTA)」が、23日からスタートする。同日には舞台美術資料や戯曲が閲覧できるサイトも、文化庁の「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」(EPAD)ポータルサイトで開設される。
 JDTAは早稲田大学演劇博物館が制作。映像の大半は事前予約制により同館内で視聴できる予定。有料配信が可能な約200本については、3分程度のダイジェスト映像がJDTAで無料視聴できる。

2004年に上演された劇団四季「思い出を売る男」の舞台装置の模型Ⓒ土屋茂昭

 舞台美術は舞台装置の模型や原画、図面、衣装などのデジタル画像約2500件が、EPADポータルサイトで無料公開される。
 築地小劇場創立メンバー吉田謙吉さん(1897~1982年)が1924年に手掛けた「海戦」や、妹尾河童さんの「NINAGAWAマクベス」の舞台美術資料、緒方規矩子さんの「シンデレラ」のバレエ衣装など、名舞台を彩った貴重な資料がずらり。図面の一部は「次代の担い手の勉強になれば」とダウンロードも可能だ。
 戯曲も故井上ひさしさん最後の戯曲「組曲虐殺」、唐十郎さんの「ジャガーの眼」、野田秀樹さんの「ザ・キャラクター」、宮藤官九郎さんの「鈍獣」など約550点を無料公開。EPADのサイトを介して日本劇作家協会のデジタルアーカイブから閲覧できる。
 EPAD事務局の担当者は「育児や介護、入院中や地方在住で劇場に足を運べない人たちにも、舞台の香りに思いをはせてもらいたい」と話している。EPADは http://syueki5.bunka.go.jp(23日10時公開予定)。(服部聡子)

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