88年の歴史… 社長「皆さんのおかげ」 「中島書店 お疲れさま」

2019年9月2日 02時00分

「88年間、本当にありがとうございました」と感謝を述べる中島社長(左)=千葉市中央区の中島書店で

 千葉市中央区の老舗書店、中島書店が8月31日をもって閉店し、88年の歴史に幕を下ろした。簡単なセレモニーが営まれ、集まった昔からの常連客が「長い間ありがとう」「お疲れさま」と惜しんだ。(丸山将吾)
 同店は一九三一(昭和六)年に開業して以来、地域に親しまれてきたが、近年の出版不況で経営が厳しくなったことなどが理由で、店を畳むことを決めた。
 閉店時間の午後七時半、三代目の中島浩社長(57)が「皆さんのおかげでここまでやれた。今までのご愛顧、本当にありがとうございました」とあいさつ。拍手が起き、店の前で記念撮影する人もいた。
 学生のころ、毎日のように店に足を運んでいたという会社員川合正浩さん(54)=千葉市中央区=は「かゆいところに手が届く本の品ぞろえだった」と振り返り、「ここで本を買い、近くの喫茶店で読むのがちょっとした幸せだった。寂しくなるね」と声を詰まらせた。
 最終営業日まで約七年半、アルバイトとして勤めた月崎陽子さん(26)=同=は閉店を告げられて「頭が真っ白になった」と振り返る。「本当に温かい場所だった。だから長く勤められたんだと思う」としみじみと語った。

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