アメリカで平均寿命1年短縮「第2次大戦以来」の落ち込み コロナ影響深刻

2021年2月23日 07時00分
1月下旬、米国の病院で、新型コロナウイルスについて話し合う医療関係者ら=AP

1月下旬、米国の病院で、新型コロナウイルスについて話し合う医療関係者ら=AP

  • 1月下旬、米国の病院で、新型コロナウイルスについて話し合う医療関係者ら=AP
【ニューヨーク=杉藤貴浩】新型コロナウイルスの影響などで昨年前半の米国民の平均寿命は2019年比で1歳、黒人では2・7歳短くなったことが米疾病対策センター(CDC)の報告書で分かった。AP通信は、CDC関係者の話として「このような落ち込みは第二次世界大戦中の1940年代以来だ」と伝えており、世界最多の死者を出した米国でのコロナの深刻さと人種間の被害の不均衡があらためて示された。
 18日に公表された報告書によると、昨年1~6月の米国民全体の平均寿命は77・8歳で、19年は78・8歳だった。米国でコロナ感染が深刻化したのは昨年3月からで、年後半を含めた昨年全体の平均寿命はさらに悪化する恐れもある。
 特に黒人は19年の74・7歳から72歳に悪化。白人と黒人の平均寿命の差は近年縮小していたが、昨年前半は拡大に逆戻りした。黒人の貧困層が医療を受けにくく、ウイルスにさらされやすい最前線の職場で働いた結果とみられる。ヒスパニック系も81・8歳から79・9歳に悪化した。
 報告書は昨年前半の死者数の暫定値に基づいてまとめられた。米国のコロナによる死者はこれまで約49万人、感染者は約2800万人に上る。バイデン政権は今夏までに全国民へのワクチン接種を目指すが、ワシントン大の研究機関は6月までに累計死者は61万人を超えると推計している。

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