県の自殺対策 ツイッター広告で相談窓口案内 自殺者増で21年度は通年表示

2021年2月23日 07時07分
 神奈川県は二十二日、短文投稿サイト「ツイッター」で自殺をほのめかす投稿に、県の相談ダイヤルの電話番号などを広告として表示する取り組みを、二〇二一年度は通年で実施することを明らかにした。これまでは一〜七カ月間の運用だった。昨年は三年ぶりに自殺者が増え、対策を強化する。 (志村彰太)
 表示するのは、県の「こころの電話相談=フリーダイヤル0120(821606)」など分野別の九つの電話窓口と、無料通信アプリ「LINE」の県のアカウント「いのちのほっとライン@かながわ」。当初予算案に、インターネット広告費やLINE相談の運営委託費として計四千七百万円を計上した。
 県は、特に若年層にはネットで相談窓口を知らせるのが効果的として、一七〜一九年度は厚生労働省が「自殺対策強化月間」に定めた三月に広告を出してきた。一八年は四十件、一九年は百三十六件が電話相談に結び付いた。
 本年度は新型コロナウイルスの影響で相談が増えると予想し、昨年九月〜今年三月に広告を出すことにし、一月までに五百六十六件の電話相談につながったという。別途集計しているLINE相談は、昨年四月〜今年一月に計五千十三件。「学校がオンライン授業で、登校日があっても溶け込めない」「コロナ感染のニュースばかりで気がめいる」という相談があった。
 県によると、昨年一年間の自殺者数(速報値)は千二百四十五人で、前年より百六十九人増えた。県の担当者は「新型コロナによる経済状況の悪化や、孤独感の高まりが増加の一因にあるとみられる」と話す。

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