FB、豪でニュース記事閲覧再開ヘ 記事対価負担巡る法案修正で政府と合意

2021年2月23日 21時00分

フェイスブックのロゴ=2018年3月、米ニューヨーク(AP=共同)

 【ワシントン=白石亘】オーストラリア政府は23日、ニュース記事の使用料支払いを義務付ける法案の修正に応じることで米フェイスブック(FB)と合意した。FBは法案に反発し、オーストラリアで記事の閲覧を制限していたが、近く記事の閲覧を再開すると発表した。
 ニュースに「ただ乗り」し、報道機関から広告収入を奪ったと批判されてきた巨大IT企業に、対価を負担させる試みで、激しい対立が続いていた。フライデンバーグ財務相は記者会見で「FBは豪メディアと交渉に入り、使用料の支払いに向け、合意を模索すると約束した」と語った。
 豪議会では、ネットに掲載する記事使用料を巡り、FBとグーグルに報道機関との交渉を義務付ける法案が週内にも成立する見込み。修正案では、記事の使用料を巡って双方が交渉で合意できない場合、法的な拘束力のある仲裁の手続きに移るが、仲裁を「最後の手段」と位置付け、その前に2カ月間の調停期間を設ける措置などが認められた。
 FBは法案に反発して18日、オーストラリアの利用者がニュース記事を共有したり、閲覧したりするのを禁じた。だが、批判が殺到したため、豪政府と交渉を続けてきた。
 FBは利用者をニュースサイトに誘導し、経済的な価値を提供していると主張。23日の声明で「メディアとの真の価値交換を考慮しない規制の枠組みには抵抗する」としている。
 一方、グーグルは先週、新たなニュースサービスに豪主要メディアから相次いで記事提供を受けることで合意。現地報道によると、グーグルは従来よりも寛大な支払い条件を提示したとされ、法案成立を見越してメディアとの合意締結を急いだとみられる。

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