コロナに負けない 盆踊り今夏こそ 葛飾・熊野神社の宮司がオリジナル曲を作詞
2021年2月24日 06時38分
今年の夏こそは盆踊りを−。そんな願いを込めて、葛飾区立石八の熊野神社がオリジナルの盆踊り曲「ここは葛飾 熊野音頭」を作った。自ら作詞を手掛けた千島俊司宮司(48)は「明るい話題で地域を盛り上げたい」と意気込む。
例年七月末に開いている神社の盆踊りは昨年、新型コロナウイルスの影響で取りやめた。おみこしが出る二年に一度の本祭りも中止せざるを得なくなり、神社周辺は、にぎやかな行事が遠ざかっている。
沈みがちなムードを高めようと、千島宮司は音頭作りを発案。今夏も盆踊りができるか不透明だが、「コロナが収まってから準備を始めては遅い」と昨年末に取り掛かった。
宮司が初めて挑戦した歌詞は三番まである。ゆかりがある平安時代の陰陽師(おんみょうじ)「安倍晴明」や、正五角形の境内にちなんだ「五角の地」などの言葉が二番に登場。「コロナに負けてたまるか」という気持ちを、三番の「めげず しょげず あきらめない」のフレーズに込めた。
作曲は、併設する熊野幼稚園の藤井美帆教諭(40)が担当した。入浴中に思い付いたメロディーを手掛かりに、三日間かけて仕上げた。やはり初体験となった作曲を「下町ならではの温かさを感じられる曲にしたかった」と振り返った。
曲はCDに収録して氏子町会の町会長に配った。今後は希望者にも配布することにしており、千島宮司は「立石以外にも広めていけたら」と話した。(加藤健太)
♪ここは葛飾 熊野音頭 (一番の歌詞)
輝く朝日に背中を押されて
きょうも一日がんばると
熊野さまに手を合わす
いつも守り守られて
きょうも一日ごくろうさん
熊野さまに感謝する
家族そろって踊りましょ
踊りましょったら踊りましょ
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