<新型コロナ>ワクチン接種 アンケート 医療従事者確保に苦労 静岡県東部20市町、7割が「調整中」

2021年2月25日 08時05分
 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、本紙が今月中旬に静岡県内の全三十五市町にアンケートしたところ、接種を担う医療従事者の確保が「できる見通し」と回答したのは九市町のみで、七割超の残る二十六市町は「調整中」とした。集団接種の会場やかかりつけ医などを訪れて受ける個別接種の医療機関が決まっていると答えたのも四割の十四市町にとどまり、ワクチン供給の先行きが見通せずに調整に苦労している実態が浮かび上がった。
 接種を担う医師や看護師ら医療従事者が確保できる見通しと答えたのは県東部では三島、裾野、伊豆市などだった。「確保は難しい」と回答した自治体はなかった。
 集団接種の会場や個別接種の医療機関が決まっているとしたのは県東部では熱海、下田市、小山町など。「一部決まっている」を選んだ掛川市の担当者は「医療従事者が少ないため、会場への派遣回数が増えて負担が大きくなる」と地域事情を明かした。
 接種場所は医療従事者の確保より見通しが立っている自治体が多いが、御前崎市と函南町は「全く決まっていない」と答えた。御前崎市は個別接種と集団接種の両方を採用する方向で調整中。接種方法も未定という函南町は「通常業務をやりながらのため、職員が集中してワクチン業務に当たれない」と説明した。
 接種方法では、集団接種のみの市町が県東部で八市町に上る一方、県中部、県西部では森町だけ。「その他」では、高齢者施設などへの巡回接種を予定または検討する市町が多く、熱海市は寝たきりのお年寄りらを対象にかかりつけ医が自宅を訪問して接種する。
 接種の開始時期では、三月に医療従事者、四月一日以降に高齢者を想定する市町が多い。
 御殿場市は高齢者の接種を年齢で分け、七十五歳以上を四月三日から、七十五歳未満を五月二十三日から始める想定を示した。ただ菅義偉首相が二月二十四日、高齢者向け接種について、四月十二日から開始する予定だと明らかにし、各自治体はスケジュールの練り直しを迫られそうだ。

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