山田広報官、高額接待を陳謝も「一般的な懇談」と説明 首相の意向受け辞任は否定

2021年2月25日 21時08分
 菅義偉首相の長男正剛せいごう氏が勤める放送事業会社「東北新社」から接待を受けていた山田真貴子内閣広報官は25日、衆院予算、総務両委員会に参考人として出席し「総務省在職中の行為で公務員の信用を損なった」と陳謝した。会食の趣旨は「一般的な懇談」として、許認可事業の働き掛けはなかったと説明した。続投させたい首相の意向を踏まえ「よく反省し、自らを改善していきたい」と辞任を否定した。 (山口哲人)
 山田氏は東北新社側との会食に関し、総務審議官だった2019年11月の「1回が確認されているのみだ」と強調。1人約7万4000円の費用を支払わなかった理由については「心の緩みがあった」と語った。「放送業界全体の話はあったかもしれない」としながらも、東北新社が手掛ける衛星放送など個別事業の話題が出たことは否定した。

◆「肩書きチェックしてなかった」

 正剛氏らが国家公務員倫理規程上、接待が禁止される利害関係者に当たることは「肩書をきちんとチェックしていなかった」と釈明した。東北新社の創業者が首相の支援者だったことや、首相が総務相時代に正剛氏を秘書官に起用していたことを知ったのは「最近」だと語った。
 山田氏の進退について、首相は24日、記者団に「女性広報官として期待している」と続投させる方針を表明したばかり。山田氏が辞任に追い込まれることで、自らが任命責任を問われる事態に発展することは避けたい考えだ。
 25日の衆院予算委では、立憲民主党の後藤祐一氏が「続投は首相の指示か。本当は辞めたかったのではないか」と山田氏をただした。山田氏は「私自身、(首相から)任命いただいた立場だ。僭越ながら辞表を渡そうとした事実はない」と語った。

◆月給117万円の6割を自主返納

 加藤勝信官房長官は記者会見で、山田氏が自主返納する給与について、月額117万5000円の60%に当たる70万5000円になることを明らかにした。
 山田氏の続投について、共産党の志位和夫委員長は会見で「当然、辞めるべきだ」と主張。立民の安住淳国対委員長は「内閣広報官にこのまま置いておく判断は理解しがたい。辞任が筋だ」と記者団に語った。

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