<くらしの中から考える>バレンタインデー(みんなの声)

2021年2月26日 07時42分
 ヨーロッパ発祥で、日本でも形を変えながら根付いた行事、バレンタインデー。歴史をたどりながら、「二月十四日でなくても、チョコじゃなくても、笑顔で渡されたらうれしいはず」と問い掛けた五日掲載の記事に、読者の子どもたちから多くの投稿が寄せられました。食品ロスを抑える工夫や、会いにくいコロナ下でも、相手に自分の気持ちをきちんと伝えるアイデアも集まりました。

◆感謝伝える大切な日

 愛知県半田市の横川小学校からは五年生十一人の意見文が届いた。バレンタインデーを「いつも楽しみにしている」というのは川口咲良さん(11)。「一年で唯一、感謝を口で言わずに伝えられる」からだ。今年も友達にチョコレートを贈り、「たくさんの人に楽しみながら感謝を伝えられるなんてすごい」と喜ぶ。
 男の子にとっても大切な行事であるようだ。榊原駿君(11)は「友達や家族など親しい人に感謝を伝える日」と考えている。「日頃気持ちを伝えられていない人に気持ちを伝えたら、温かい気持ちになれる。チョコなどのお菓子よりも手紙や自分の口でしっかりと感謝を伝える方が、ぼくはうれしい」とつづった。
 チョコを作ってラッピングしたり、友達と交換したり。伊藤由里子さん(11)にとって例年のバレンタインは「いろいろな楽しいことがある行事」だ。今年はコロナ禍のため手作りは中止したが、「一番の目的は気持ちを伝えること。気持ちを伝えられれば、それで良いのではないか」と前向きに考えた。

◆食品ロス減へ花贈る

 坂口靖季君(10)は記事を読み、日本と欧米ではバレンタインデーに対する考えも違うと知り驚いたという。日本では女性から男性にチョコなどを贈るのが主流だが、欧米のように「男女がお互いに贈り合った方が楽しそう」。日本生まれの義理チョコも、やめた方がいいと感じた。「ホワイトデーのお返しが大変そう。本当に贈りたい人に贈ればいい」
 記事では、売れ残ったチョコなどが大量に捨てられる食品ロスの問題も取り上げた。同県豊田市の挙母小学校五年、熊本紗千さん(11)は二月十四日の後に家族にチョコをあげて喜んでもらった経験を振り返り、「十四日に限らなくても、チョコを別の日に渡して愛が伝われば、何も変わらない」と指摘。同県長久手市の南小学校五年、益田優衣さん(11)は「十四日から一週間を、バレンタイン週間としてみるといい」と考えた。
 「チョコだけでなく、花をプレゼントしては」と提案したのは、挙母小五年の宮川慶太君(11)だ。愛知県は花の名産地。「その地方の有名な物をプレゼントすることで食品ロスも減るし、地域を応援することに役立つ。コロナウイルスなどでチョコを渡しにくくても、花ならいい」と主張した。

◆相手の笑顔を楽しみに

 私は学生の頃、バレンタインデーにお菓子を焼いて配ったことを覚えています。毎年この時期になると、今は遠く離れている仲間たちを「どうしてるかな」と思います。2月の風物詩として根付いたおかげで、当時の友情が呼び起こされるのでしょう。小学生からの「チョコを渡したとき、相手が笑顔になってうれしくなった」という投稿を読み、誰かに贈り物をしたいという気持ちを持ち続けたいと思いました。 (吉田瑠里)
 5日の紙面は「生活部コラボ企画」から「今月のテーマ」で、ご覧になれます。
 https://www.chunichi.co.jp/info/nie/download

関連キーワード

PR情報

ライフスタイルの新着

記事一覧