<新型コロナ>医療従事者と飲食店、つないで応援 4病院と24店舗参加 弁当代を練馬区が負担

2021年2月28日 06時42分

オリジナル弁当を医療従事者の女性に手渡す練馬区内の飲食店主(右)(区提供)

 新型コロナウイルス患者の治療にあたる医療従事者と、時短営業で経営に打撃を受けた飲食店を支援しようと、練馬区はふるさと納税で集まった寄付金を活用し、飲食店が作った弁当を医療従事者に無償提供している。三月上旬まで続ける予定で、区の担当者は「最前線で戦う医療従事者の力になると同時に、苦しい状況でも頑張る飲食店の支援につなげたい」と話す。 (西川正志)
 取り組みには、区内の中華料理店やイタリアンレストラン、カフェ、そば屋などさまざまなジャンルの二十四店舗と、区内でコロナ患者を受け入れている四つの病院が参加。飲食店はそれぞれオリジナル弁当一〜四種類を作っており、医療従事者らはその中から好みの弁当を選んで注文。店主らが病院に届ける仕組みだ。
 弁当は一個七百〜千円ほどだが、区が昨年七月からふるさと納税のメニューとして創設した「医療従事者等応援寄付金」で集まった寄付金約七百二十万円のうち、約二百万円を活用。病院が区から支援された弁当代を飲食店に払うことで、医療従事者は無償で食事ができ、飲食店の利益にもつながる。
 区によると、当初は寄付金を使ってマスクやゴム手袋、消毒液など感染防止対策用の物品を支給する案もあったが、入手に時間がかかることや独自ルートで既に大量入手している病院もあり、断念。また、病院側からは多忙を極める医療従事者の食事面のサポートを望む声があり、時短営業に苦しむ飲食店の支援も同時にできることから、弁当の無償提供に乗り出した。
 弁当を受け取った医療従事者からは「おいしくて、力が湧く。寄付してくださった方やおいしいお弁当を作ってくれた飲食店の方に感謝したい」という声があがっているという。
 参加している練馬区東大泉三のカフェ「SEVEN TWIGS」店主の谷口敏之さんは「高い感染リスクの中で対応している医療従事者には感謝しかない。心を込めて作った弁当で少しでも英気を養ってもらいたい」と話している。

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