アパート9階から妻を突き落とし殺害容疑 国立市で夫逮捕「育児ノイローゼ」と説明

2021年2月28日 17時26分
 東京都国立市の都営住宅で昨年11月、9階の自宅のベランダから妻を転落させて殺害したとして、警視庁捜査1課は28日、殺人の疑いで同市の会社員の男性(44)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。当初は「妻は育児ノイローゼだった」と自殺を装う説明をしたが、遺体の首に絞められた痕が見つかり、殺人の疑いで捜査していた。

女性が転落死した都営住宅=28日、東京都国立市で

 逮捕容疑では、男性は昨年11月29日夜、当時住んでいた同市泉2の都営住宅9階のベランダから妻(41)を転落させ、死亡させたとされる。逮捕後の調べに、容疑を否認しているという。
 男性は翌30日朝「たばこを吸いにベランダに出たら、下に妻が倒れている。前夜にけんかしたが、転落には気付かなかった」と119番し、消防隊員らが敷地内で遺体を発見。司法解剖の結果、死因は転落による多発骨折だったが、首に絞められた痕があった他、まぶたの裏に窒息状態になった際にできる内出血が確認された。
 夫婦には女児(1つ)がいるが、1課が親族らに話を聞いたところ、育児ノイローゼとの情報はなかった。ベランダの柵にも自ら飛び降りたような痕跡はなく、1課は男性が妻の首を絞めて意識をもうろうとさせ、落としたとみている。

◆「娘は子どもが生まれてうれしくて仕方なかった、成長楽しみに」

 亡くなった女性の60代の母親は28日、取材に「娘は子どもが生まれてうれしくて仕方なかった。これからの成長を楽しみにしていた」と悔しがった。

「今も娘の死を受け入れられない」と声を落とす女性の母親=東京都内で

 母親によると、女性は昨夏、夫と都営住宅に入居。けんかが絶えず、他の住民宅に逃げ込んだこともあった。亡くなる数時間前も口論になり、不安を訴えるメールを送ってきたという。(天田優里)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧