福島第一原発3号機プール 核燃料566体の取り出し完了

2021年2月28日 18時30分
 東京電力は28日、福島第一原発(大熊町、双葉町)3号機の使用済み核燃料プールで進めていた核燃料566体の取り出しが完了したと発表した。プールからの核燃料搬出は4号機に次いで2基目で、事故でメルトダウン(炉心溶融)を起こした1~3号機では初めて。

3号機プールからつり上げられる核燃料=東京電力福島第一原発で(東電提供)

 3号機の原子炉建屋上部のプールには、未使用52体を含む核燃料が保管されていた。東電によると、28日午後1時59分、専用容器に入った最後の核燃料6体を、原発構内にある共用プールに移し終えた。
 2019年4月に始まった搬出作業は、クレーンなど機器のトラブルで中断が相次いだ。東電は21年3月末までに終わらせる目標を変えず、遅れを取り戻すために昨年末から24時間態勢としていた。
 事故時の水素爆発で激しく損傷した3号機建屋上部には、外部に放射性物質が飛び散らないようドーム型カバーを設置。放射線量が高いため、核燃料搬出の作業は、機器を遠隔で操作し小さながれきを撤去しながら進めた。
 プールの核燃料搬出は14年12月に4号機(核燃料1535体)で完了。政府と東電が示している計画では、1号機(核燃料392体)は27~28年度に、2号機(核燃料615体)は24~26年度に始める予定。31年内に全1~6号機のプールで核燃料搬出を終えるとしている。(小川慎一)

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