栃木の山火事 「鎮圧状態」と市長 1日に鎮圧宣言、避難勧告解除へ
2021年2月28日 19時01分
栃木県足利市の両崖 山(251メートル)一帯での山林火災発生から1週間となった28日、市が発表した焼失面積は106ヘクタールのまま変化なく、和泉聡市長は記者会見で「火はコントロール下にある。事実上の鎮圧状態」と話した。3月1日朝に市長がヘリコプターで火災の状況を最終確認するなどした後、鎮圧を宣言し、同時に305世帯に出ている避難勧告も解除する。
延焼地周辺では28日、目視では炎や煙を確認できなくなった。現地で指揮をする消防庁の担当官によると、「鎮圧」は「鎮火」の前段階を指し、火勢が制御できており、延焼地拡大の可能性が無い状態。
同日は自衛隊ヘリの熱源探知カメラで4カ所の小さな熱源が見つかり、集中散水を実施。地上では約150人が水袋を背負って延焼地内に入り、残る火種の根絶を進めた。(梅村武史)
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