震災伝えるコンサート 立川市「プラタナスがくれた贈り物」 石巻からピアノ、被災着物リメーク 

2021年3月1日 07時20分

被災地にあったピアノを使った演奏会=立川市で

 東日本大震災から十年を前に、被災地の宮城県石巻市内で演奏されていたピアノや被災した着物の衣装を使ったコンサートが、立川市内で開かれた。バッハやモーツァルトなど約十曲が演奏され、来場した約二十人が「あの日」に思いをはせた。 (竹谷直子)
 コンサートは「プラタナスがくれた贈り物」と題され、立川市柴崎町四のアーティスティックスタジオLaLaLa(ラララ)で二十六日夜にあった。一九九九年に同市の再開発事業に伴うプラタナス伐採を市民が撤回させたことを伝えていこうと二〇〇六年に始まり、今回が七十回目。震災後は、その記憶を伝えることも目的に加えた。
 演奏されたピアノは、被災地に楽器を贈る活動をしていた音楽プロデューサーのしおみえりこさん(68)=立川市=が一二年に、神奈川県内にあったものを石巻市に届けた。ピアノはその後、設置場所の閉鎖で行き場を失ったため、一五年に立川市内の「ラララ」に移された。
 冒頭のトークショーでは、プラタナスの保存運動をした立川市の銅板造形作家、赤川政由さん(69)が、七月に市内の商業施設「グリーンスプリングス」に、プラタナス保存の歴史をイメージした銅人形を設置することを報告した。
 しおみさんは、ピアノが設置された経緯や津波で被災した着物をリメークした演奏者の衣装について説明。「記憶を伝えるために着用してもらっています。ここ(ラララ)はそういう場でもある」と話した。
 被災地にあったピアノのほか、クラリネット、オーボエ、ファゴットの木管三重奏の演奏も披露された。

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