「3.11ずし」オンラインイベント 風化懸念する中学生ら 「災害弱者」目線で考える

2021年3月1日 07時32分

集いでスピーチする田島君(右)と服部さん=逗子市役所で

 高齢者や乳幼児、障害のある人など、災害時に支援が必要な人の目線で防災を考えるイベント「3・11ずし 支え合う市民防災の集い〜ひとりも取り残さない地域防災のために〜」が三月十一日、オンラインで開かれる。当事者によるパネルディスカッションや、中高生ボランティア団体のメンバーによるスピーチがある。
 東日本大震災では、高齢者や障害者など、自力での避難や大勢が集まる避難所で過ごすことが難しい「災害弱者」への支援が課題となった。この教訓を生かそうと、逗子市などですべての人の健康や生きがいづくりに取り組むボランティア団体「すこやかいきいき協議会」などが企画した。
 パネルディスカッションには視覚障害者や認知症当事者とその家族、知的障害者の家族、乳幼児を育てる母親ら八人が参加し、避難時や避難所で困ることなどを語り合う。市内での事例発表では、介助の仕方や、要支援者が過ごしやすい避難所設営を紹介する。このほか、被災地での支援実践例の講演もある。
 スピーチするのは、二〇一三年から活動するボランティア団体「3・11 つなぐっぺし」の中学生代表田島太地君(15)。宮城県女川町や福島県相馬市などでのボランティアや、逗子市内で募金などを続けてきた経験を話し、震災を風化させない大切さを呼び掛ける予定という。
 田島君は「十年たつと記憶も薄れがちだが、この街でいつ災害が起きるか分からない。自分たち世代が思っていることを伝えたい」と意気込む。協議会の服部誠代表(44)は「障害者、病人、外国人など、誰もが過ごしやすい優しい避難所、みんなが参加する防災を考えていきたい」と話す。
 集いは午後一〜四時、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で実施。参加無料。ズームが使えない人には別途対応する。申し込みはメール=sukoiki.k@gmail.com=に名前、住所、電話、団体名(あれば)を書いて送る。問い合わせは服部さん=電080(5095)5763=へ。 (石原真樹)

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