<国吉好弘の埼たまNOW>レッズの現在位置は 優勝候補は川崎、鹿島?

2021年3月1日 07時47分

27日、FC東京戦で先制ゴールを決め、祝福される浦和・阿部選手(中)。試合は引き分けた=埼玉スタジアムで

 2月26日に川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦してJ1が開幕、J2も27日に始まった。コロナ禍が続き、さまざまな制限がある中での戦いとなるが、新シーズンのJ1を展望してみる。
 昨季圧倒的な強さを発揮して独走で優勝を決めた川崎は、今季も優勝候補の筆頭。2位のガンバ大阪、3位の名古屋グランパスも戦力を高めてタイトルを狙う。また昨季は出遅れたが中盤戦以降に力を発揮して追い上げた鹿島アントラーズも、王座奪回へ照準を定めている。この4チームが優勝を争うと見る。
 川崎はレジェンドの中村憲剛が引退、中盤でいぶし銀の働きを示した守田英正がポルトガルへ移籍したが、名古屋からブラジル人のシミッチ、大分トリニータから天才肌の小塚和季ら技術レベルが高く川崎のサッカーに順応しそうな補強を行った。昨季大ブレークしたドリブラー三笘(みとま)薫のさらなる成長も見込めそうだ。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦うハードスケジュールが一番の敵だが、それを乗り切る選手層の厚さもある。
 G大阪は宮本恒靖監督が新しい戦術にも取り組み、戦い方のバリエーションを増やしている。GK東口順昭(まさあき)を後ろ盾にした堅い守りと、視野の広い山本悠樹を軸に運動量のある中盤が健在。レアンドロ・ペレイラ(←松本山雅FC)、チアゴ・アウベス(←サガン鳥栖)を加えた攻撃には迫力が増している。
 名古屋も昨季最少失点の堅い守りに、柿谷曜一朗(←セレッソ大阪)らを獲得して攻撃陣を厚くした。鹿島は新加入のMFディエゴ・ピトゥカ(←サントス)らが入国制限のため合流できていないが、エベラウド、上田綺世(あやせ)の2トップが強力で、前出3チームが臨むACLがないことは有利だ。
 4チームに続くのは前々年優勝の横浜FM、昨季4位のC大阪、ルヴァンカップを制したFC東京、全体的な底上げと横浜FMで実績を残した大型FWジュニオール・サントス獲得で得点力アップが見込まれる広島あたり。
 これに次ぐグループとして、昨季7位ながら得点王、MVPのマイケル・オルンガが抜けた柏レイソル、タレントはそろうがイニエスタ、新加入のリンコン(←フラメンゴ)が出遅れるヴィッセル神戸、ペトロビッチ監督体制4年目で戦術が成熟してきた北海道コンサドーレ札幌。そして昨季は16位ながらGK権田修一(←ポルティモネンセ)、DF鈴木義宜(よしのり)(←大分トリニータ)、FWチアゴ・サンタナ(←サンタクララ)ら大型補強を行い、監督にロティーナを迎えた清水エスパルスが挙がる。浦和レッズは効果的な補強ができたが、開幕間際に橋岡大樹(→シントトロイデン)、レオナルド(→山東魯能)が抜けた痛手もあり、現時点ではここに属するだろう。
 レッズが「ACL圏内」という目標を達成するには、このグループを抜け出すのはもちろん、第2グループにも勝ち越して上位4強に挑まなければならず、簡単ではない。しかし今季は伸びしろのある選手が多く、大きく成長する可能性はある。リカルド・ロドリゲス監督が取り組む新たなサッカーをチームとしてどこまで表現できるようになるか。序盤戦は勝ち点を拾いながら戦い方を確立して、着実に成長することが必要だ。少なくとも毎試合、次への期待を感じさせる戦いをしてもらいたい。(サッカージャーナリスト)

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