川口と30年「深く感謝」 そごう閉店「買い物の行き場困る」

2021年3月1日 07時46分

閉店するそごう川口店。多くの買い物客が最後の姿をカメラに収めた=川口市のJR川口駅東口で

 JR川口駅東口の百貨店「そごう川口店」が二十八日、長引く業績不振のため閉店した。一九九一年十月のオープン以来、川口市民ら大勢の買い物客に親しまれてきたが、約三十年の歴史に幕を閉じた。
 最後の営業日、店内は閉店を惜しむ客でにぎわった。三階のエントランスホールには開店当時の写真が並び、懐かしそうに見入る姿も。毎日のように訪れていた市内の女性会社員(58)は「この先、買い物の行き場に困る。川口の玄関が空きビルになり、イメージダウンが心配」と残念がった。
 閉店時間の午後七時半。シャッターがゆっくり閉められると、多くの客から「ありがとう」との声が飛んだ。船場俊行店長は「皆さまに支えていただいた御恩に深く感謝する」とのコメントを発表した。
 同店は地上十一階、地下一階建てで、駅前再開発の核として開業。開店当時は「世界の素敵(すてき)が川口へ」との宣伝がチラシに躍り、県内有数の大型店舗だった。
 しかし、郊外への商業施設の進出やネット通販拡大で客足は減少。売り上げはピークだった九七年の三百五十九億円から、近年は半分以下に落ち込んでいた。
 生活雑貨店「ロフト」など一部テナントは、市内の別の商業施設に移転する。建物や跡地の活用策は決まっておらず、市はそごう側に活用方針の早期決定を求めている。 (近藤統義)

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