さいか屋横須賀店、閉店へ 来年2月、創業の地「苦渋の決断」

2020年5月9日 02時00分

来年2月の閉店が発表された「さいか屋横須賀店」=横須賀市で

 県内で百貨店を運営する「さいか屋」(本社・川崎市)は8日、創業の地の横須賀店(横須賀市大滝町)を来年2月に閉店すると発表した。同店は売り上げの低迷が続き、総合企画部の担当者は「創業の地で営業を終えるという苦渋の決断をせざるを得ず残念」と話した。(村松権主麿)
 さいか屋は一八七二年、横須賀市内で呉服店として創業。横須賀店は一九二八年に開店し、九〇年には大通り館に加え新館と南館を増床。ピーク時(九一年)の売上高は三百六十八億円だった。
 しかし、バブル経済崩壊後は減少傾向に転じ、二〇二〇年二月期はピークの二割弱の約六十五億円に落ち込んだ。
 〇九年に私的整理の手法「事業再生ADR」で経営再建を図り、大通り館を売却。新型コロナウイルスの流行後は食料品のみ営業していた。同社は「新型コロナの問題がなくてもこの時期に閉店を決める予定だった」と関連を否定した。
 閉店を決めた八日の臨時取締役会では、非正規を含めて二百十人いる社員のうち、三十五歳以上を対象とした約百二十人の希望退職募集を決定。今後は、旗艦店の藤沢店に経営資源を集中し、横須賀では川崎店と同様、小型店の開設などを検討する。南館と新館の利用法は未定という。
 市内の主婦(52)は「魚や肉など、いい食材が買えたので残念。横須賀の象徴がなくなるようで寂しい」と話した。
 上地克明市長は「横須賀の商業のシンボルとして歴史を築いてきたさいか屋横須賀店の閉店は残念の一言」とコメントを発表した。

関連キーワード

PR情報

神奈川の最新ニュース

記事一覧