辞職の山田広報官は「菅政権の犠牲者」…菅首相「承知する立場にない」

2021年3月1日 11時14分
記者会見を終えて引き揚げる菅義偉首相㊧と、司会を務めた山田真貴子内閣広報官(昨年12月撮影)

記者会見を終えて引き揚げる菅義偉首相㊧と、司会を務めた山田真貴子内閣広報官(昨年12月撮影)

 菅義偉首相は1日の衆院予算委員会で、首相の長男らから高額な接待を受けた山田真貴子内閣広報官が2月28日に入院し、辞職したことについて「そういう状況であれば、やむを得ない」と語った。
 立憲民主党の枝野幸男代表は、山田氏が一回約7万4千円という常識を超えた接待を受け、首相の長男が関わっていたことから「首相から辞めてくださいとお願いすべきだった。遅きに失した」と指摘した。
 菅首相は手元に目を落としながら「さきほど官房長官が読み上げましたように」と淡々と説明。山田広報官は2月28日夕方に体調不良となり、かかりつけの病院を受診したところ、2週間程度の入院が必要と診断を受けたため、入院したとした。また山田氏から杉田官房副長官を通じて辞意を伝えられたとし、菅首相は「私自身はそういう状況であればやむを得ないと判断した」と述べ、自身の責任には触れなかった。
 立憲民主党の山井和則氏は、「山田広報官は、菅総理や菅政権の被害者、犠牲者の面もある」と指摘した。
 山井氏は、首相が著書で、NHK改革に異論を唱えた官僚を更迭した総務相時代のエピソードを披露しているとし、「7万4千円の高額接待に必ずしも行きたくて行ったのではないのでは。菅総理の息子さんの誘いで断れば、もしかしたら総理に嫌われると、左遷されるんじゃないか(と思ったのでは)」と質問した。
 これに対し、菅首相は「私は承知する立場にはありません」と答えた。
 その後も山井氏は「首相は息子は別人格としてるが、官僚はそうは見ていないのでは」「自分の息子さんが声をかけたことで、大問題になって体調を崩して、やめざるをえなくなる。これに対し、関係ないというのか」と菅首相の責任を追及した。
 菅首相は「私自身がそういう質問に答える立場ではない。私の家族が関係して結果として公務員が倫理法に違反する行為に至ったことについては、大変申し訳ない」と述べるにとどめた。
 また「私自身が官僚を左遷するというが、感情で人事をやったことはない、私はすべて政策によって人事をやっている。そうでなければ、本に左遷した話なんて書くわけない。私はNHK改革をやりたい。それで政策で反対する人を置いておいてよいのか」と反論した。
  

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