イラン、アメリカとの対話否定的 制裁の解除見えず 米政府「失望した」

2021年3月1日 11時31分
【カイロ=蜘手美鶴】米国の制裁解除などを巡って駆け引きが続く核合意問題で、イランは2月28日、欧州連合(EU)が提案した、当事国に米国を加えた非公式協議について「機が熟していない」として参加に否定的な考えを示した。AFP通信などが伝えた。
 イラン外務省報道官は28日、声明で「最近の米国や英仏独の(イラン批判)声明を見る限り、今は協議を開く時期ではない」と述べた。ただ協議自体を否定しておらず、条件次第では参加に含みを持たせた。
 トランプ前政権が核合意から離脱した米国については「立場と行動にはまだ変化がない」とも述べ、制裁解除の動きがないことをけん制した。
 イラン側の発言を受け、米ホワイトハウス報道官は同日、「失望した」としながらも、「引き続き、外交的解決策を模索していく」と述べた。米国は先月中旬、イランに「対話の用意がある」などと呼びかけ、歩み寄る姿勢を見せている。
 イランは先月23日、国際原子力機関(IAEA)の抜き打ち査察受け入れを停止したが、制限付きで最大3カ月の査察受け入れ継続をIAEAと合意。この期間で対話による問題解決が期待されている。

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