独立運動式典で文在寅大統領「被害者中心主義で解決を模索」 元徴用工や元慰安婦の訴訟問題

2021年3月1日 11時46分
1日、ソウル市内で開かれた「三・一独立運動」の記念式典で演説する韓国の文在寅大統領(聯合=共同)

1日、ソウル市内で開かれた「三・一独立運動」の記念式典で演説する韓国の文在寅大統領(聯合=共同)

 【ソウル=中村彰宏】韓国の文在寅大統領は1日、1919年に日本の植民地支配に抵抗して起きた「三・一独立運動」の記念式典で演説した。日韓関係の改善に意欲を見せる一方、元徴用工や元慰安婦らの訴訟問題には「被害者中心主義の立場で賢明な解決策を模索する」との考えを示した。
 文氏は「過去の問題は過去の問題として解決しながら未来志向的な発展に力を入れなければならない」とした上で、「韓国政府はいつでも日本政府と対話する準備ができている」と強調した。
 「被害者中心主義」は文政権が以前から繰り返し主張している。文氏は「被害者たちの名誉と尊厳を回復するために最善を尽くす」と述べたが、具体的な解決策は示さなかった。日本側の謝罪を求める原告も一部におり、日本側と原告ともに受け入れ可能な解決策を探るのは困難な状況だ。元徴用工訴訟では被告企業の資産現金化が迫り、元慰安婦訴訟では日本政府に賠償を求める判決が1月に確定している。
 文氏は今夏の東京五輪について「韓日、南北、日朝、そして米朝間の対話の機会になり得る」と述べ、開催への協力を表明した。新型コロナウイルスで日韓両国の経済が打撃を受けたとして、「より強固な協力でポストコロナ時代の新しい秩序を一緒に作っていくことを願う」と訴えた。

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